8月に読んだ本のまとめ

2011年8月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:6053ページ
ナイス数:29ナイス

■獄中記 (岩波現代文庫)
512日に渡る拘留の記録であり、佐藤氏の著作の原点。房内で400冊も専門書を読んだという。外部の支援と共に信仰が大きな支えになったようだ。ソクラテスも魂の生まれ変わりを信じていた。信仰というものは非常時にこそ力を発揮するものなのだろう。
読了日:08月28日 著者:佐藤 優
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13041056

失われた時を求めて 6 第三篇 ゲルマントの方 2 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
読了日:08月26日 著者:マルセル・プルースト
http://book.akahoshitakuya.com/b/408761025X

■黒ミサ異聞
読了日:08月25日 著者:J.K. ユイスマンス
http://book.akahoshitakuya.com/b/493862026X

■ローマの歴史 (中公文庫)
ローマ市の建国から帝国の崩壊まで1冊で読める。簡潔な記述ながら生き生きとした描写で飽きずに読める。興味深いのは古代ローマには既に銀行があり、ディオクレティアヌス社会主義・計画経済の実験までしていたということ。家族の崩壊と避妊、中絶の普及で人口が減ったなど現代と同じだ。「全ての道はローマに通ず」は街道だけではないようだ。
読了日:08月25日 著者:I. モンタネッリ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12997874

■椿姫 (岩波文庫)
かきむしりそうになりながら読んでいたが、最後は救いがあり読後感は爽やかだった。「マノン・レスコー」が出てくるのが心憎い。おかげで何倍も増幅されてストーリーに厚みが出ている。罪深い女でも悔い改めれば云々はマグダラのマリアを思い起こす。構成も見事で現在と語られる過去、書簡と3部構成で複線を張るところなどサスペンスのようだ。「マノン・レスコー」「椿姫」「ナナ」プルーストのオデットというのがフランス文学の高級娼婦(ココット)の系譜らしい。マノン、ナナの残響を聴きつつ物狂おしく読了。
読了日:08月23日 著者:デュマ フィス
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12963353

■ジャンル別文庫本ベスト1000 (学研M文庫)
読了日:08月21日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/b/4059020044

■新恋愛講座―三島由紀夫のエッセイ〈2〉 (ちくま文庫)
読了日:08月20日 著者:三島 由紀夫
http://book.akahoshitakuya.com/b/4480030387

オデュッセウスの世界 (岩波文庫)
読了日:08月20日 著者:M.I. フィンリー
http://book.akahoshitakuya.com/b/4003346416

クトゥルー〈1〉 (暗黒神話大系シリーズ)
読了日:08月14日 著者:H.P. ラヴクラフト
http://book.akahoshitakuya.com/b/4915333507

アリストテレス入門 (ちくま新書)
アリストテレスの体系をプラトンと比較して書いてあり分かりやすい。全ての物事の原因に神を考えている点や生きる目的としての徳は愛である点などがキリスト教と親和性が高い原因であるのだろう。入門書として読むのに良い。アリストテレスの現代的な意義は彼の思考のプロセスをトレースすることにあると書かれている。
読了日:08月13日 著者:山口 義久
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12773707

■歴史 下 (岩波文庫 青 405-3)
大スペクタクルロマン。ペルシアという国が興り周りの国々を併合し、ギリシアに侵入、アテネ、スパルタなどの連合軍に破れるまでの歴史。神意はあるが神々は出ず主役は人間たち。脱線も多いがそれが話に厚みを加えている。君主制と民主制の戦いで民主制が勝つストーリーの原型か。
読了日:08月13日 著者:ヘロドトス
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12764513

■歴史(中) (岩波文庫 青 405-2)
読了日:08月09日 著者:ヘロドトス
http://book.akahoshitakuya.com/b/4003340523

■歴史 上 (岩波文庫 青 405-1)
読了日:08月04日 著者:ヘロドトス
http://book.akahoshitakuya.com/b/4003340515

オウィディウス 変身物語〈下〉 (岩波文庫)
宇宙の始まりからアウグゥストゥス帝まで変身譚をモチーフに切れ目なくつなぎ合わせている。恋や怒りの感情などの心理描写は近代文学を読んでいるかのようだ。
読了日:08月01日 著者:オウィディウス
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12563200


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